スマホゲームを開くと、
「本日のログインボーナスを受け取りました!」
という表示、見たことありませんか?
あれって、よく考えるとちょっと不思議です。
ゲーム会社は、わざわざ毎日アイテムをタダで配っている。
それでも、なぜかその方が“儲かる”んです。
実はこの「毎日のプレゼント」には、
人が続けたくなる仕組みが隠されています。
「1日1回」は“習慣づくり”の黄金リズム
私たちは「毎日ちょっとだけ続けること」が得意です。
歯磨き
朝のコーヒー
天気チェック
これらは、1日1回のペースで“自然と”続けられる行動。
ログインボーナスも、まさにそのリズムを利用しています。
「今日も開いておこう」
「せっかくだから受け取っておこう」
この“ついで”の行動が、毎日の習慣になるんです。
「もらわないともったいない」心理を刺激している
ログインボーナスは、ただのごほうびではありません。
実は、私たちの心理の一つである「損失回避」を上手に利用しています。
たとえば:
2日連続ログイン → 2日目の報酬アップ
7日連続ログイン → 特別アイテム
こうなると、「今日開かないと、もったいない!」という気持ちが生まれます。
“もらえる”よりも“逃したくない”という感情が、行動を後押ししているんです。
小さなごほうびが「毎日の動機」になる
大きなごほうびは、一度手に入れると満足してしまいます。
でも、小さなごほうびが「毎日」もらえると、
日々の中に“ちょっとした楽しみ”が生まれます。
たとえば、
健康アプリで「今日のポイント」
家計簿アプリで「ログインスタンプ」
ECサイトで「デイリーボーナス」
どれもゲームではないけれど、同じような「ごほうび設計」です。
“毎日のプレゼント”は、ユーザーをつなぎ止める工夫
ゲームやアプリは、「使い続けてもらうこと」がとても大切です。
1日でも開かない日が増えると、だんだん使わなくなってしまう。
だからこそ、「1日1回開く理由」を作っているんです。
それが“ログインボーナス”という名の、毎日の接点づくりなんですね。
まとめ
ログインボーナスの本当の目的は、アイテムを配ることではなく、
ユーザーの習慣を作ること。
「今日も開こう」
「もらわないともったいない」
「ちょっと嬉しい」
この積み重ねが、“気づいたら続けている”状態を生み出しています。
次回は、ログインボーナスと似ているけれどもっと昔からある仕組み、
そう――「スタンプカード」のお話です。
日常生活の中にも“続けたくなる仕掛け”がたくさん隠れています。
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