・まず、「Rogue Roll Ruler’s」というWeb3ゲームの開発はどのようにして始まったのでしょうか?
2022年の初めに、会社としてWeb3やブロックチェーン関連の技術に着手しようという話が出てきました。
当初はR&D的な位置づけで、新しい技術を試すためのプロジェクトとしてスタートしました。
それが最終的に「Rogue Roll Ruler’s」というWeb3ゲームの開発に繋がりました。
・NFTという新しい技術に挑戦することについては、どう感じましたか?
正直なところ、非常に興味深かったです。
新しい技術に触れることができるという点で、とても楽しみでした。
ただ、NFTについての知識はほとんどなく、ゲーム開発には慣れていましたが、NFT自体についてはまったくの初心者でした。
それでも不安よりも期待の方が大きかったですね。
・プロジェクトが進む中で、不安を感じたことはありましたか?
はい、ありました。
2022年5月にプロジェクトを開始した頃は、市場が盛り上がっていて大きな可能性を感じていました。
しかし、開発が進むにつれてNFT市場が冷え込み始め、それが徐々に不安に繋がりました。
でも、状況に対して対策のしようがなく、とにかく突き進むしかありませんでした。
・制作期間はどのくらいでしたか?
プロジェクトは2022年5月に開始し、2023年9月にローンチしました。
約1年半の制作期間でした。
・開発中、予期しなかった問題や失敗例はありましたか?
いくつかありましたね。
例えば、仮想通貨の価格変動が予想以上で4倍に跳ね上がり、一次販売が思うように進まなくなったんです。
多くのユーザーが二次販売に流れてしまい、我々がコントロールできない領域で市場が動いてしまったんです。
また、運営開始後に想定していたユーザー数が非常に少なく、想定MAUの1/100程度で集まったのはほとんどが投資目的のユーザーでした。
他にも本来ローンチ時に入れておきたかった機能を入れずにリリースをしたことは失敗だったと思っています。
NFT界隈が大きく変わってきていた時期だったので、機能よりもスピードを重視してしまいました。
その結果コンテンツの消費が早くやることが無くなってしまった感じです。
・「Rogue Roll Ruler’s」を運営してみて、どのようなことが分かりましたか?
想定していたユーザー数と実際の数に大きなギャップがありました。
特に、ゲームプレイヤーを取り込むことができず、集まったのは投資家ばかりでした。
また、仮想通貨を使ってゲームをプレイするというハードルがまだ高いと感じました。
しかし、将来的には仮想通貨が一般化し、それがゲームの中で当たり前に使われる時代が来ると思っています。
・良かった点や成功した点はありますか?
はい、低予算でゲームを作り上げることができた点は大きな成果だと思っています。
完成度も高く、チームとしても良い経験ができました。
また、NFTやブロックチェーンに対する理解が深まり、今後のプロジェクトにも活かせる知識が得られました。
・最後に、今後の展望について教えてください。
今回の経験を活かし、今後もこの分野に挑戦していきたいと思っています。
仮想通貨やNFTが日常的なものとなり、ゲーム内で当たり前に使われる時代が来ると信じています。
その時が来たら、再び挑戦したいですね。失敗も含めて、すべてが未来へのステップだと思っています。
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