プロスポーツチームアプリのゲーミフィケーションへの道のり

ゲーミフィケーション

ゲーミフィケーションの力で新たなステージへ

このプロジェクトは、期待に満ちたスタートを切ったものの、当初からいくつかの課題に直面していました。お客さまのニーズを完全に満たすことができず、徐々にその魅力が薄れ、プロジェクト全体に停滞感が漂い始めたのです。

プロスポーツチームのアプリを使うお客さまはそのチームのファンなので、ある一定数のお客さまは利用してくれますがライバルチームやそもそもスポーツに興味のない人は使ってくれません。そういった制約がある中このプロジェクトの立て直しをしなければなりませんでした。

しかし、プロジェクトチームはここで終わることなく、新たな試みとしてゲーミフィケーション要素を取り入れ、抜本的な改革に乗り出しました。当然ターゲットはチームのファンに向けてです。

課題の洗い出しと解決への道筋

最初に取り組んだのは、コンテンツ内での価値創出に繋がる機能の追加です。この機能追加には、お客さまが達成感を得られるようなミッションやクエストの導入が含まれています。たとえば、お客さまが特定のタスクを完了するごとにバッジを獲得できるシステムを導入し、進捗を視覚的に楽しめるようにしています。このような仕組みは、お客さまのモチベーションを維持し、コンテンツへのエンゲージメントを高めることに大きく貢献しました。

次に行ったのは、コンテンツのクリエイティブを全面的に見直すことでした。ゲーミフィケーションの観点から、ユーザーインターフェースやビジュアルデザインを再構築し、ゲームの世界観に入り込んだような没入感を強化しています。

さらに、コンテンツの更新速度と頻度を高めることで、常に新しい挑戦を提供できるようにした。たとえば、期間限定イベントやシーズンごとのチャレンジを導入し、お客さまが定期的に新たな目標に挑戦できるように工夫しています。

最後に、コンテンツ内の各機能のつながりをストーリーとして捉え、それぞれのパラメータをコントローラブルにすることで、お客さまが選択したアクションがストーリー全体に影響を与えることを感じられるように設計しました。これにより、お客さまはより強い達成感を得ることができ、コンテンツ全体に対する愛着も増していったと感じております。

KPIドリブンなアプローチ

プロジェクトの改革を支えたのは、KPIに基づく徹底した管理手法でした。ゲーミフィケーションの効果を測定するため、特定のKPIを設定し、お客さまの行動パターンやエンゲージメントの変化を細かく分析していったのです。

たとえば、お客さまがどのクエストやミッションを好んでプレイするか、どの報酬が最も効果的かといったデータを集め、それを基にコンテンツを調整していく。これにより、ユーザー体験の最適化が可能となり、結果的に売上の向上にも繋がっています。

また、KPIから得られるデータを基に、ゲーミフィケーション要素の効果を振り返り、企画へのフィードバックを通じて精度を向上させる取り組みも重要でした。繰り返しです。これにより、プロジェクトの方向性がブレることなく、常にお客さまの期待を超えるコンテンツ作りが可能となっていきました。

※3月〜7月の前年度比で259%の売上増加、同じくDAUは98%なのでプレイしてくれるお客さま数はほぼ変わらずに売上が倍増している状況。

今後の課題と目指すべき方向性

このプロジェクトは、今後も進化を続けるために、いくつかの新たな挑戦に取り組む必要があります。その一つが、ソーシャル要素の追加です。お客さま同士がコンテンツ内でコミュニケーションを取り合い、協力してミッションを達成することで、より強固なコミュニティを形成することを目指します。そもそもプロスポーツチームのアプリを利用するお客さまはそのチームのファンであり、コミュニティとの親和性は高いのもです。

さらに、ARPPU施策として、特定のミッション達成者にのみ提供される限定アイテムや、ランキング機能を導入し、競争心を刺激することで収益性を高めていくことも計画しています。(ランキングは導入済み)

こうして、このプロジェクトはゲーミフィケーションの力を取り入れ、お客さまに新たな楽しみを提供し続けています。まだまだ挑戦は続きますが、確実に成果を上げ、お客さまにとって欠かせない存在へと成長していきたいとメンバー一同考えてます。

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